仕事で新しいことを始めるならケチらずに投資したほうがいいよ!

こんにちは、タカフミです!

最近、ようやく暖かくなってきて春らしい陽気になってきましたね。外を歩いていても、桜が咲き始めていて見ているだけで心が癒やされます。

ところで、新年度を迎えるにあたって、みなさんの中でも何か新しいことを始める人が多いのではないでしょうか?運動不足解消のためにランニングしたり、教養を増やすために本を読んだりなどです。新しいことを始めるってとても素敵なことですよね。趣味として始めることなら長続きするかわからないから、とりあえずお金をかけずに始めてみるのはいいと思います。

だけど、仕事に関連することで何か新しい事に挑戦するなら、ケチらずにまずは投資をしていい道具やノウハウなどを揃えるべきだと僕は思っています。

「今はお金になっていないから後で揃える」ではいつまでたってもお金になりません

たまに未経験からデザイナーやプログラマーを目指している人の中で「今は仕事にもなっていないし、お金にもなっていないので、お金になるようになってきたら購入したいと思います」といって、Macや専門のグラフィックソフトなどを揃えずに始めようとする人に出会うことがあります。その言葉を聞く度に僕は「うーん。これじゃ難しいだろうな。。」と思っています。

厳しい言葉になってしまいますが、それではいつまでたってもお金にはならないしデザイナーやプログラマーになることも難しいでしょう。趣味で始めるのなら、最初はお金をかけずにやっていくのがいいと思いますが、仕事としてやっていくのでしたら、たとえ今お金になっていなくても投資だと思って必要なものを揃える必要があります。

お金を払って必要なものを揃えることは自分自身に対する「投資」であると同時に、「この道で本当にやっていくぞ」という「覚悟」の現れだと思うんです。仕事として何か新しいことに挑戦するなら、これから先、想像以上に大変なことや挫けそうになることが山ほど待ち受けています。まるで、ドラゴンクエストのように自分という勇者を使って冒険していくような感じです(笑)この冒険を進める上で、さきほどの「覚悟」が良き相棒となってみなさんを支えてくれるはずです。

まずはプロと同じ土俵に立つことが大切

デザイン業界でいうと写真の加工はPhotoshop、ロゴやポスターなどのグラフィックデザインはIllustratorを使うということが日本のみならず世界標準になっています。そのため、実際にお仕事として依頼を受けるとなると「デザインデータはillustrator形式で納品してください」や「Photoshop形式のコンプデータからスライスしてお使いください」といった感じで仕事を進めることになります。

「今はお金になっていないから、無料のツールを使おう」なんて思っていると、当然自分は代替ツールを使っているのでいつまでたっても「仕事を受ける」ことができなくなってしまうんです。。代替ツールの中には、IllustratorやPhotoshop形式のデータの読み込みと書き出しに対応したものがありますが、ちょっと複雑な加工が施されているデザインになると上手く開けなかったり、書き出せなかったりすることがあります。それが、原因でトラブルになってしまっては元も子もないですよね。。

そこでまずは、お金になってなくても、これからプロとして目指していくからこそプロと同じ土俵にたつために投資をするという考え方が大切になります。まずは、同じ土俵に立って「これからプロとしてお仕事受けられますよ!」という準備をすることが重要です。

最近ではillustratorやPhotoshopなども月額2500円ほどで使えるようになっていて初期コストも抑えられるようになってきました。昔なら20〜30万円を一括で支払わなくてはいけなかったので、その頃に比べると本当にいい時代になったと思います。「え、月額2500円もかかるの。。」と思われるかもしれないのですが、1つ5000円くらいのバナーデザインの案件がとれれば、すぐに元が取れるのでそこまで高い金額ではないと僕は思います。

良いツールを揃えることで大幅な時間の削減につながる

投資をして良いツールを揃える一番のメリットが大幅な時間の削減につながるという点です。

プロの人がお金を払って機材やツールに投資するのには理由があります。それは、複雑な作業が簡単にできたり、無駄な工程を削減して、本来考えるべきクリエイティブなことに時間を割くことが出来るようになるからです。より本質的な部分に集中して仕事ができるようになるということですね。

たとえば、illustratorを使うことで他のソフトではできないような複雑なフィルタリングが簡単にできたり、テキストの細かい微調整などが容易にできるようになります。その他にも、Sketchなどのソフトを使うことでアプリやウェブサイトのUIデザインを効率的に行えるようになったりもします。これを代替ツールでやっていたりすると、デザインをちょっと変更する度にすべてのページのデザインを修正する必要がでてきたりして、時間が無駄になってしまいます。

最近のグラフィックソフトは月額課金制になっているので購入を躊躇する人も多いかとおもいます。しかし、その分手厚いサポートが用意されているため随時アップデートされる中で、新しい機能が追加されてどんどん使いやすくなっていきます。ちょっと前まで面倒だった作業が、クリックひとつで短時間で出来るようになったなんてことがよくあります。

僕の体験談

僕がこのトピックについてブログに書こうと思ったあるキッカケがあります。

それは、このブログでもご報告したように最近YouTuberになったことが発端です。

僕が運営するチャンネルではデザインに関するノウハウやグラフィックツールの使い方などについて解説しているのですが、初めのうちは、手元にあったSONYのRX100-Ⅳを使って撮影していました。コンパクトカメラなのに、センサーが大きく4K動画も撮れるスグレモノだったのですが一つ問題がありました。

それは、放熱処理の関係で動画が最長でも3分程度しか撮影できないということです。。しかも、一度本体が熱くなってしまうと温度が下るまで待たなくてはいけないので、たった10分の動画を撮影するのでも1時間近くかかってしまうほどでした。編集の際も細切れになった動画をいくつも繋げる必要があり、編集作業が苦痛でしかたありませんでした。

しかも、出来上がった動画を見ても画は暗いし音も聞き取りにくくて酷いものでした。。このままではいけないと思い、動画の撮り方やライティング、必要な機材を一式揃えて本格的に始めることにしました。「今はお金になっていないけど、今後仕事でも撮るかもしれないから投資しよう」と思ったのです。カメラにマイク、ライトスタンド、LEDライトなど必要なものを一式揃えたら15万円程になりました。

実際、揃えた機材を使って撮影してみると、画は明るくなって声も聞き取りやすいハイクオリティな動画が作れるようになりました。熱暴走による3分制限もなくなったので、収録も編集時間も大幅に削減することができたのです。この余った時間をつかって、動画のコンテンツを考える時間がこれまで以上に確保できるようになって良いことだらけでした。

しかも、面白いことに動画の撮影や編集にも慣れてくると、お客様のオフィス紹介で動画を撮影する機会が出てきたり、動画編集のお仕事いただくことが増えてきました!投資をして必要な機材が揃っているからこそ、僕の方でも提案することができるようになり、結果的に仕事の幅を広げることができるようになったのだと思います。

もし、みなさんの中で仕事で新しいことを始めようと思っているのでしたら、必要な機材やツールなどはケチらずに「迷うことなく投資する」ことをオススメします。時間を削減できるだけなく、みなさんにしか出来ないクリエイティブな仕事にリソースをしっかり使うことが出来るので、結果的に満足できるクオリティのアウトプットが出せるようになるはずです。それが、次のお仕事に繋がって良い循環を生んでくれるはずです。