セミナーは準備が大事!初めてウェビナーをやってわかった大切なこと。

こんにちは!
タカフミです。

先日、初心者向けにSketchというデザインツールを使ってUIデザインについて学べるセミナーを開催しました!

これまで、オンラインやオフラインでもマンツーマンで教えた経験しかなかったので、複数の方に一度に教えるワークショップは初めてのことでした。「上手くできるかな?」と不安もよぎりましたが、実際にやってみると色々な事がわかりました。

初めてセミナーを開催される方のお役に立てればと思います!

「こんなの誰でも知っているよ」を必要としている人がいるということ

正直なことを言うとセミナーを開催するにあたって、僕は戸惑っていた部分がありました。

タカフミ

デザインについて教えるっていっても、自分の知識なんて専門家に比べたら大したことないだろうし、大丈夫かな。。

なんて考えていたからです。
全く自信が無いわけじゃなけど、他の人に比べたらって」思ってしまっている自分がいたのです。

でも、そんなこと全然気にしなくていいのです。

最近、僕は釣りをやってみたいと思っているのですが。釣りをまったく知らない僕にとっては、竿の選び方、餌の付け方、釣り場所の決め方など知らない事だらけです。

でも、もしあなたの趣味が釣りだったらどうでしょう?
僕の知らない事なんて

釣り好きのあなたの

え!?そんなことも知らないの!

って思うに違いありません。あなたが思う「こんなの誰でも知っているよ」って実は多くの人が知らない新しい知識なんです。自分のなかの経験で判断してしまうので、そう考えてしまうのも無理はありませんよね。

大切なことなので、もう一度言いますが「あなたにとっては当たり前の知識」を必要としている人がたくさんいるのです。

あと、僕の周りには「もう少し、勉強してから」といっていっこうにセミナーやブログなどで情報発信をしない人がいます。これ、勿体無いです。

その心がけはいいですが、その勉強っていつ終わりがきますか?プログラミングでもデザインも時代とともに、トレンドが変わってきます。

そんな状況で「もっと、ちゃんと勉強してから」なんていっていたら仙人になるほかありませんよね。まずは、自分の今ある知識で出来ることからやってみるのをオススメします。

 

コンテンツ作りのコツ

セミナーを開催するにあたって必要となるのがコンテンツです。

お客さんはこのコンテンツに惹かれてあなたのセミナーを受講するかどうかを決めます。
僕が今回開催したセミナーはデザインについてのものでしたが、他の分野で開催するセミナーでも参考になりそうな部分をまとめてみました。

対象を明確にする

セミナーで重要なのが、対象をどこに設定するかということです。初心者なのか経験者向けなのかをしっかりと決めておきましょう。

対象をしっかり決めることで、セミナーの流れやキワードなどが変わってきます。初心者向けのセミナーなのに、専門用語ばかり使ってしまうのはよくないですよね。

今回、僕が開催したデザイン系のワークショップは初心者を対象としていました。そこで、経験者の方なら知っているであろう「レイヤー」(階層)を最初の方で丁寧に解説する部分を追加するなどの工夫をしています。

また、対象となる人を箇条書きでまとめてあげると親切です。下のように書いてあげると、分かり易いですね。

【対象となる方】

  • デザインをしたことがない方
  • Illustratorなどのデザインツールをほとんど使ったことがない方
  • アプリやウェブサイトを作ってみたい方
  • Macをお持ちの方(SketchはMac専用のソフトウェアのため)
  • ワイヤーフレームなどからデザインに落とし込むスキルを身につけたい方

やらないことを決める

セミナーの内容を考えていると、あれもこれも盛り込みたくなります。できれば必要な知識をしっかりと教えてあげたいのですが、どうしても時間の制約があります。

僕の場合はどんなに長いセミナーでも2時間で終わるようにしています。これは、長すぎると参加者のスケジュール調整が難しくなったり、集中力が続かなくなったりするからです。

そこで、一度組み立てたセミナーの内容をみて、時間内に収まらない場合は潔く「やらない事」を決めて時間を調整します。

僕が今回やったデザインセミナーでは、SketchというアプリとProttoというサービスの使い方のみにフォーカスすることにしました。セミナー内で使用する、アイコンの作り方などについては、作業時間に個人差が発生してしまい2時間という枠を超えてしまう可能性があったので「やらない事」に決めて省略しました。

ちょっと先の未来の姿をイメージさせる

コンテンツ作りのコツの中で一番大切な部分がここです。

それは、セミナー受講後の未来の姿をイメージさせてあげるということです。ここは、とても重要なポイントなのに意外と出来ていない人が多いです。

セミナーに参加しようかどうか悩んでいる人はこんな事を考えています。

参加しようか悩んでいる人

このセミナー興味あるけど、参加する価値あるかな?
お金もかかるし、時間を無駄にしたくないしな。

ただセミナーの内容を文章で羅列しても参加しようか悩んでいる人には伝わりにくいものです。そこで、大切なのがビジュアルで見せるということです。

たとえば、僕が開催したデザインセミナーでは、受講後に出来上がるUIデザインの画像をバナーに追加したり、完成品のUIデザインが確認できるURLを説明ページに貼り付けたりしました。プログラミング系のセミナーだったら、完成後のアプリやウェブサイトを公開するのが良いかと思います。

それらの完成品のクオリティが高ければ高いほど、参加しようか悩んでいる人は

参加しようか悩んでいる人

こんなものが初心者の僕でも作れるようになるんだ!
ちょっと参加してみよう。

という印象が持たれやすくなります。

コーチングやカウンセリング、ノウハウなどを提供するセミナーの場合は形になるものがないためビジュアルで見せるのが難しいかもしれません。そういうときには、参加者の方にアンケートを配布して、それらの内容を体験者の声という形で載せることをオススメします。

やっておいて欲しい事リストを用意する

当日のセミナーがスムーズに進むように、セミナー開始前までに事前にやっておいて欲しい事をリスト形式で明記しておきましょう。

必要なソフトウェアのダウンロードや、ウェブサービスのアカウント作成などもこれに含まれます。一定の割合で、当日準備されていない人もいるので、フォローアップとしてインストール方法についてなどのPDFを用意しておくことをオススメします。

書き方についてはこちらを参考にしてください。

【当日までにご準備ください】

  • SketchがインストールされたMacをご用意ください
  • Sketchは$99で購入できるデザインツールです。公式サイト(https://www.sketchapp.com/)から体験版のダウンロードとインストールをお願いいたします。必ず、事前にご準備お願いいたします。
  • プロトタイピングツールProtto(https://prottapp.com/)のアカウントを事前にご準備ください。
  • スマートフォンをお使いの方は、Prottoのアプリ(iOSはこちら / Androidはこちら)を事前にインストールしておいてください。(こちらは必須ではございません

スライドを作成する

セミナーの初めから終わりまでについてのスライドを作成して用意しておきましょう。

スライドを作る作業って、慣れていないとどうやって作ったらいいかわからないし、面倒に感じてしまう人も多いかと思いますが必ず作ることをオススメします。

セミナー当日は参加者の急な欠席や、こちらが想定した時間配分通りに進まないといったなどのトラブルが発生するものです。特に初めてセミナー開催される方は、トラブル続きになると、軽いパニック状態になってしまい説明する順番を間違えたり、何を話せばいいのか分からなくなってしまうことがあります。

そんな時に、全体の流れを把握したスライドが1つあれば、心を落ちつかせてそのスライドにそってセミナーを進めることが出来るのです。場合によっては、スキップするなどもありでしょう。スライドが1つあれば、参加者の人は「いまどこまで進んでいるか把握しやすい」ですし、開催側としてカンペのように使うことが出来るのです。

セミナーの開催形式について

一昔前まではセミナーというと、どこかの会場を借りて対面で説明するオフライン形式のものが一般的でした。最近では、インターネットの普及によりオンライン上でも簡単にセミナーを開催できるウェビナーというものが流行ってています。

ここでは、オフラインセミナーとウェビナーのメリット・デメリットなどについてお話します。

オフラインセミナー

オフラインセミナーとは、一般的なセミナーの形式で会議室や会場を借りて開催する形式です。プロジェクターやホワイトボードなどを使って、数名から数百人規模のセミナーを実施することができます。

メリット

オフラインセミナーを開催する一番のメリットは参加者のリアクションが手に取るようにわかるという事です。

プログラミングやデザインツールについてのセミナーだと、どうしても作業時間や理解度に個人差があるため、都度参加者が理解できているのかを確認する必要があります。少人数でやる場合なら、相手の目線や手の動きなどを見ると「この人、ここで躓いているな」ということが分かります。そして、みなさんが理解できた状態で次のチャプターに進むという形で進められるのです。分からない人をそのまま置き去りにしてしまうという事を防ぐことができます。

その他にも、ワークショップに近い感じのセミナーだと、対面で直接教えてもらいたいという方が意外にも多いです。そういう方は、対面で直接教えてもらう事に価値を見出しているので少し高めの値段設定でも参加される確率が高くなります。

デメリット

オフラインでセミナーを開催する必要があるため、どこかしら場所を借りる必要がでてきます。最近は便利なウェブサービスがあるため、会場費を数千円程度で安く抑えることができますが、当日にキャンセルなどが発生すると赤字になってしまう可能性があります。

また、実際に会場にいってみると机とイスのレイアウトが思い通りに行かなかったり、プロジェクターの映像が遠くの人から見づらかったりなどの問題があったりします。

僕が実際に経験したものだと、借りた会議室のホワイトボード用のマーカーが全部インク切れで、参加された方に迷惑をかけてしまったことがありました。

最後に、当然と言えば当然ですが、場所による制約が生じてしまいます。セミナー内容に興味がある人達を取りこぼしてしまうのは勿体ないですよね。

会場選びにオススメのサービス
貸会議室・レンタルスペースを格安で簡単予約

貸会議室・レンタルスペースを格安で簡単予約

Spaceeというサービスを使うと、簡単にセミナー会場を低価格で借りることができます。

プロジェクターの有無、WiFi環境、ホワイトボードの有無などの条件に絞った検索も簡単にできます。ウェブ上で簡単に借りられるので、初めてオフラインセミナーを開催されるかたは、使ってみてはいかがでしょうか?

 

ウェビナー

ウェビナーとは、リアルな会場は一切使わずオンライン上で開催するセミナーです。ウェビナー用に作られたサービスを使うことで、誰でも簡単に開催することができます。

メリット

ウェビナーでは会場を借りる必要がないため、会場費が一切かかりません。ウェビナーに特化したウェブサービスを利用したとしても、月額制で数千円程度なので、毎回開催する度に費用が発生するオフライン形式のセミナーよりも大幅にコストを下げることができます。

オンライン上で開催するため、席という概念がなく1人から数百人規模まで柔軟に対応することができます。当日にキャンセルが発生しても、会場費がかかっていないため赤字になるリスクが低くなります。

メリットは運営側だけに限らず、参加者の方にもあります。それは、ネットが繋がる環境であればパソコン1つでどこからでも参加できるという点です。実際、僕が開催したセミナーでもご自宅からお子さんの世話をしながら参加されている方などもいらっしゃいました。

デメリット

相手側のマイクやカメラ設定によっては、参加されている方のリアクションが伝わりにくいという問題があります。なぜかオンラインだと顔出しやマイクで話すのが恥ずかしいという方がいるので、チャット形式で「大丈夫です」「わかりました」などのコメントで確認する必要があります。

また、回線速度に依存するため音声や画質が乱れることで、セミナーがスムーズに進まない場合があります。

ウェビナーにオススメのツール・サービス

オンラインでセミナーを開催するとなると、難しそうだけど自分に出来るかと不安に感じる方もいるかと思いますが、ご安心ください。便利なサービスやツールをご紹介します。

Skype
Skype___友達や家族への無料通話

Skype___友達や家族への無料通話

世界中で利用されているビデオ通話システムのSkypeです。SkypeIDをお互いに用意するという手間が発生しますが、無料で高品質のビデオ通話システムが利用できます。

appear.in

appear.in

appear.inはアカウント登録不要でURLをシェアするだけで、複数人でビデオ通話ができるサービスです。アプリをインストールする必要なく、ブラウザだけで簡単に通話できるのでオススメです。会員登録をすると共有先のURLに特定のキワードを指定できるようになります。

zoom

Zoom

zoomは僕が今回ウェビナーを開催する上で、利用したウェブサービスです。40分以内のセミナーだったら、無料でウェビナーを簡単に開催することができます。1つ上の月額15 ドルのプランにすることで、時間制限なく開催することができます。

zoomにはウェビナーを円滑にすすめるための機能がたくさんついています。セミナーの内容をクラウド上に録画したり、特定の参加者のマイクやカメラをコントロールすることなどもできます。

僕が今回使っていて一番便利だった機能が「手を挙げる」というものです。セミナーの要所要所で、参加者の人が付いてこれているかを確認するために

タカフミ

みなさんここまで大丈夫ですか?

大丈夫だと言う方は手を挙げてください!

といいます。参加一覧を表示する画面に「手が挙がったアイコン」が表示されるので、それでみんなの手が挙がったら、次に進むという形をとることができます。

ウェビナーを選んだ理由

実は今回、デザイン系のセミナーを開始するにあたって、当初は会場を借りる一般的なセミナーを計画していました。場所をおさえて実際に会場にいってみると、パソコンを使うセミナーなのに、イスと机のレイアウトが思い通り行かなかったり、プロジェクターから席が離れていて見づらいなどの問題がありました。その他にも、インターネット環境が用意されていないという問題もありました。

全ての環境を満たすことが難しく、参加者全員に十分な環境を提供できないという判断になりウェビナー形式にすることにしました。

告知について

セミナーの準備が整ったら、告知の準備をしていきましょう。オススメのサイトや注意点についてお話します。

IT系ならconnpass

connpass

僕が今回企画したセミナーはデザインツールについてのものでしたが、その他にもプログラミングについて学べるセミナーなどを告知する時には、connpassというサイトがオススメです。

サイト上では、少人数から数百人規模のセミナーが定期的に開催されています。ここで、セミナーを見つけるエンジニアやデザイナーさんは多いです。実際、初めてセミナーを開催した僕でも定員の12名が半日で埋まってしまいました。

注意点としては、気軽に参加申し込みできるため、当日の無断キャンセルも沢山発生します。参加費を当日受けとる形式ではなく、事前に支払ってもらうことで無断キャンセルを防ぐことができるようになります。

バナーをしっかり作る

セミナー一覧を見ていると告知用のバナーを疎かにしている人をたまに見かけます。

セミナーにおいては、もちろん内容が最も大切なのには代わりありません。でも、せっかく時間をかけて考えた内容が、バナー1つで台無しになってしまう場合もあります。

たとえば、「初心者の方限定!今人気のデザインツールSketchを使ってUIデザインを学ぼう!」というセミナーのバナーが2種類あったとしたら、どちらのほうが魅力的に思えますか?

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タカフミ

やっぱり、後者の方がいいな。
なんか、楽しそう。

たぶん、多くの方は後者のバナーの方が魅力的に思えるのではないでしょうか。こちらのバナーでは、セミナー内で実際に作れるUIデザインの完成品を見せるようにしています。さらに、色やフォントなどを工夫することで、ワクワク感を演習しています。

あなた

デザインなんてやったことないし、苦手だな。

という方に向けて、Sugunyという定額制のデザイン・サービスを提供しております。固定の月額料金で無制限に依頼・修正し放題のサービスです。7日間の無料体験付きです。

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まとめ

今回初めてウェビナーを開催して、色々と分かったことをお話しました。しっかりとした準備なくして、セミナーの成功はありません。これでもかというほどに、準備をして初めてのセミナーでも良いスタートが切れるようにしましょう!

 

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最後になりますが、ウェビナーの内容を再収録したものをstores.jpで販売しております。デザインツールのSketchの使い方を丁寧に解説しております。

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