Anchorという音声SNSサービスのUIに驚いた話

こんばんはタカフミです。

先週東京では4年ぶりの大雪が降って、首都圏は大混乱でした。

 

 

ところでAnchorという音声SNSサービスをご存知ですか?

SNSというと、テキストや写真、動画を共有して友達と色々な思い出などを共有するのが一般的だと思います。Anchorはテキストの代わりに音声、つまり録音した自分の声をシェアするひと味変わったSNSなんです。

音声をシェアするので、ラジオDJ風に話す人もいれば、歌を歌って今の状況を共有する人など様々です。

シェアに対してコメントするときも、実際に喋って録音した内容をシェアすることが出来るので文字だけのやりとりと比べると、より相手の感情が伝わります。

録音するという障壁

このサービスでは録音したアプリをシェアすることが目的となっているので、ユーザーに気軽に録音してもらえるようにしなければいけません。

でも、この気軽に録音してもらうってとても難しいんですよね。

みなさんにも、こんな経験ありませんか?

道の向こうから歩いてくる人が電話をしているわけでも無いのに、何か一人で「ブツブツ」言ってこっちに近づいてくる。。きっと、多くの人は「ちょっと近寄らないようにしよう」と思うのではないでしょうか。

実際のところは変な人ではなく、Bluetoothイヤホンで通話しているケースがほとんどです。にも、関わらず「自分も他人にそう思われたら嫌だな」という感情が勝るため、周りの目がある状況で電話をしているわけでも無いのに、スマホに向かって録音するという行為そのものの障壁が高くなってしまうんです。

アプリが使われる場面も考える

AnchorはSNSアプリなので、街や駅など出先でも周りの目を気にすることなく気軽に録音できる工夫がされています。初めて使った時には、その工夫に驚かされました。

 

アプリのホーム画面ではシェアをしたい時に「+」アイコンをタップします。下の画像では赤色のボタンになります。

anchorホーム画面

 

すると、下のような録音画面に移動します。

実はこの録音画面が非常によく出来ているんです。赤色の録音ボタンを押して、自分の声を録音することも可能なのですが、iPhoneをそのまま耳にあてて録音することもできるのです。

anchor録音

耳に当てると「ピロロ」という音が聞こえてくるので、あとは留守番電話にメッセージを残すような感覚で録音することができるのです。

この録音方法だと、周りからは普通に電話をしているようにしか見えないため心理的な障壁が無くなり、いつでもどこでも気軽に楽しむことができるようになっています。

まとめ

サービスを形にするまでには、ついつい開発や見た目ばかりに気を取られてしまうことが多いのですが、今回のようにアプリを実際に使う「場面や状況」までも考慮してUIを設計しているAnchorの姿勢に驚かされました。