「センスがないから」なんて言い訳はやめて、デザインの勉強しませんか?

こんにちは、タカフミです!

僕は今、教育関係の会社でデザイナー兼エンジニアとして働いています。アプリやウェブサイト制作をしたり、アプリのUIやパンフレット、スタンプカード、ポスターなどのデザインもしています。

仕事柄周りの人からよく

周りの人

デザインできて羨ましいな。自分も出来るようになりたいとおもうんだけど、無理だよね。

なんて声を聞きます。

今日はそんな方にむけて、デザイナーとして働く僕が思うことをお話したいと思います。

デザインができないという人の理由

周りの人に「どうして、デザインができないと思うの?」と聞いてみると、決まって次のような回答が返ってきます。

周りの人

そもそも、自分にはセンスがないから

とか

周りの人

絵を描くのが苦手だから

などです。

でも、これってデザインをする上で本当に必要な要素なのでしょうか?

僕が考えるデザインとアートの違い

多くの人が「センスがない」から「絵が下手だから」という理由を挙げる要因になっているのが、デザインとアートをごちゃ混ぜにしてしまっていることです。

ここで、デザインとアートの違いを認識していきましょう。ここをしっかりと、おさえることが大切です!

アートは一方的な自己表現

こちらの作品をご覧ください。

 

Composition Number VI. (1913) Oil on Canvas.

Composition Number VI. (1913) Oil on Canvas.

 

みなさんはこの作品を見てどのように感じますか?

僕の場合は

タカフミ

様々な色が使われていて、躍動感を感じる。祭りの賑やか様子を表現しているんだろう。

と感じました。

また、ある人は

ある人

なんか、とっても暗いイメージ。人々が争っている場面に見える。

と感じました。

あなたもきっと、この作品を見て全く別の印象を持ったのではないでしょうか?

この「受け手によって、全く異なる印象を与える」という点がアートの特徴だと言えます。作品の真意はわかりませんが、もしかすると作者は「結婚式の様子」を描いているかもしれません。

つまり、作者の思いや感情を作品に込めるという、一方的な自己表現になっているのがアートだと言えます。同じ作品を見ているのに、受け手次第で全く違う印象を与えるという点がアートの面白いところ、醍醐味なのでしょう。

デザインは機能を果たす

一方デザインとはなんでしょうか?

先に結論を言ってしまうと、デザインとは「なんらかの機能を果たす」ものだと僕は思っています。

たとえば、初めて行った施設であるドアの上にこんなサインがあったらどう思いますか?

 

exit_org_gln

 

多分多くの人が

だれか

あっ!あそこが、非常口なんだな。

って思うに違いありません。

このサインにさらに、矢印を追加してみましょう。

exit_org_gll

矢印が追加されたことによって、

だれか

あの角を左に曲がれば、非常口があるんだな。

とすぐに理解できるのではないでしょうか。

このサインデザインは「左に曲がると非常口がある」という機能をもっているのです。そして、このデザインを見た多くの人が同じように「左に曲がると非常口がある」という印象を持つことでしょう。

もし、このサインを見て「右に非常口がある」とか「まっすぐ行くと、エレベーター」があると理解されてしまっては、非常時にとても困ってしまうことになります。だからこそ、デザインにとって「機能を果たす」ということがとても大切になってきます。

受け手によって、印象が変わってしまうアートとは違って、デザインは誰が見ても同じ印象を持つようにしなければいけないのです。ここが、デザインとアートの大きな違いです。

デザインは練習すればできるようになる

先ほどもお話したようにデザインは「なにかしらの機能」を持っています。そのため、自分がどんなに良いデザインだと思っても受け手が「機能」通りに解釈しなければ、それは駄目なデザインだと言えます。

プロのデザイナーは「機能を果たす」ために、「色の組み合わせ」や「文字が与える印象」に気をつけながらデザインをしています。この他にも、様々なルールを守っています。

小学生のころに夏休みの思い出を書いたときのことを思い出してみてください。

最初は思ったように文章が書けなくて、まとまりのない文章になっていた人でも「書き方」を習うことで、起承転結のある文章が書けるようになったのではないでしょうか。

僕はデザインも同じだと思っています。

イラストやテキスト・記号などを組み合わせながらデザインするときに、ただ闇雲にやっても上手くいきません。「文章の書き方」を習ったように、「やってはいけない色の組み合わせ」や「余白の使い方」などのデザインルールを学んで練習すれば、誰にでもデザインできるようになるのです。デザインルールについては「プロが教えるデザインでやってはいけない8つのこと」をご覧ください。

 

そうは言っても

ある人

でも、自分はセンスないから。。

と言う人が本当に多いです。

そういう人に限って「デザインしたことあるの?」と聞くと

ある人

いや、ないけど分かるんだよね。

なんていいます。

これはデザインという分野だから、「センスがない」という理由がまかり通っていますが、センスが問われる世界なんて山ほどあります。

だって、水泳を一度もしたことない人が「水泳苦手なんだよね。センスないから」なんて言ってたらどう思いますか?

僕だったら

タカフミ

いやいや、まだ一度もやったことないんでしょ?

やったことも無いのに、諦めるなんて早すぎない?

と思ってしまうわけです。

僕の周りを見渡せばデザインの練習をしたことが無いのに、「センスが無い」ことを言い訳に自分でデザインをすることを諦めてしまう人がたくさんいます。

大切なことなので、もう一度いいますがデザインは練習すれば必ずできるようになります。

さいごに

デザインとアートの違いについて僕なりに説明してみました。

デザインは「文章の書き方」のように「デザインのルール」を学べば誰にでもできるようになるんだという事が伝わりましたでしょうか?

デザインのルールについて興味がある方は、「プロが教えるデザインでやってはいけない8つのこと」をご覧ください。